投資を始めたいけど、損はしたくない。そもそも難しそうだし手続きも面倒くさそう…。
こんな方に向けての記事です。
ごぼう(@shungobo)です。
岸田首相が政府の方針として「新しい資本主義」を掲げ、「貯蓄から投資へ」をキャッチフレーズに資産所得倍増計画の実現を推進していくというニュースは、2022年大きな話題の1つでした。
私も2022年から本格的に株式投資を始めて資産運用を行っています
しかし、そもそも義務教育で資産運用なんて学んでいないし、中途半端な知識のまま投資をするのはリスクが高いですよね…。私自身も初心者だったため、本や動画などを見て勉強してから株式投資を始めました。
確かにお金についての勉強は大切ですし、なるべく若いうちから投資は始めるべきです。でもその前に最も大事なこと、忘れていませんか?
将来のために投資をしたとしても、せっかく増やしたお金を好きなことに使えないのは辛いですよね。いくらたくさんのお金を持っていても、健康でいなければすべてが台無しになってしまいます。
多くの人が「年齢を重ねても幸せに暮らしたい」という希望を持っているはずです。そのために経済的な備えとして投資を始める前に初めの一歩として、なるべく若いうちから健康への投資をすることが大切です。
今回の記事では、普段理学療法士として働いている筆者が、健康への投資が大切な理由、健康への投資方法や実際に行っている生活習慣について紹介していきます。
健康への投資が大切な理由
超高齢社会となった現代においては、ヘルスケアに関心を持つ人が増えてきました。健康への投資をすることで、どんなメリットがあるのでしょうか。
自由に使える時間とお金が増える
病気になってしまうと病院へ通うために時間を使うことになり、多額の医療費がかかります。その結果、自由に使える時間とお金が減り、身体的・精神的ストレスを常に抱えて生活を送ることになります。
2019(令和元)年における日本の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳、健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳となっており、それぞれ約9年、約12年の差があります。
詳しい内容については厚生労働省が出している資料を参考にして下さい。
超高齢社会の現代においては、健康寿命と平均寿命との差を縮小することが求められています。年齢を重ねても日常生活に不便を感じず生きてくためには、なるべく若いうちから健康に投資することが重要です。
健康への投資方法
株式や不動産投資といった資産運用とは異なり、健康へ投資するにあたって難しいことはほとんどありません。誰でも実践できる方法を3つ挙げたいと思います。
- 運動をする
- 生活習慣を整える
- 定期検診を受ける
運動をする
子どもの頃を振り返ると、先生や親から、
「教室や部屋にいてばっかりはダメよ!外で遊んできなさい!」
とよく言われた人も多いはず。社会人になるとつい忘れがちですが、日常から身体を動かすことが大切なことを私たちは既になんとなーく学んでいます。
「脳を鍛えるには運動しかない!」という書籍では、運動をすることで肉体面だけでなく、健康状態がよくなり脳の働きが活性化されることが科学的根拠に基づき述べられています。
勉強や仕事のパフォーマンスを上げることができるなら、運動するしかないですね!
ウォーキングなど低強度の運動を行うだけでも効果があり、筋トレ・ランニングや武術など強度を高めていくことでより脳の機能や学習能力が向上することが期待できるとしています。
また、認知症、ADHDやうつの患者さんにも効果が実証されています。
精神科医・ベストセラー作家である樺沢紫苑先生は、2022年12月のYoutube動画においてこの10年で最も影響を受けた書籍として挙げています。
それだけ運動は生きている上で不可欠ということです。まずは少しずつ無理のない範囲から始めてみて下さい。
生活習慣を整える
病気にならないたために普段から予防が大切なのは言うまでもありません。がん、糖尿病、心疾患、高血圧性疾患、脳血管疾患などの生活習慣病を予防するためには、
- 自炊を増やしてバランスのよい食生活を整える
- たばこや過度の飲酒を控える
- 適度な運動をする
- 夜更かしを控えて十分な睡眠をとる
- 毎食後歯を磨く
といった規則正しい生活を送ることが必要なのはよく言われていますが、周囲を見渡してみると、全てを実践できている人は意外と少ないと思います。「社会人になって体型が変わってしもうたわー」という人もいますね。
一度乱れた生活習慣を戻すのは難しいですが、今の生活が将来の自分に返ってくると考えればどうでしょう?
病気になってから慌てて変えようとしても手遅れになってしまいます。後悔しないように病気にならないような対策をして、少しでもリスクを減らしておくことをおすすめします。
定期検診を受ける
学生やサラリーマンは学校や会社で健康診断、人間ドッグなどを年1回行うという方が多いと思います。
また、40歳から74歳の被保険者および被扶養者の方を対象に、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した特定健康診査(特定健診)が行われています。
自分では大丈夫と思っていても、体内の状態まではわからないので、病気がないとは言い切れません。
早期発見・早期治療を行うことで治療方法、身体への負担やかかるお金も変わってきます。
例え現時点で病気になっていなくても、将来生活習慣病を始め病気にかかるリスクが高いと診断を受けることがあります。その場合は、健診後に特定保健指導を受けましょう。
特定保健指導では、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる40~74歳の方に対して、専門スタッフ(医師・保健師・管理栄養士など)からサポートを受けることができます。
自分自身の健康状態を把握ができ、生活習慣を見直すきっかけになるので受診することをおすすめします。
もちろん指導を受けないように普段から生活習慣を整えておくことが大事です!
筆者(30代男性)が普段の生活で心がけていること
私は現在実家で暮らしていますが、大学に入学してから資格取得のために専門学校へ通うまで約8年間は寮やアパートを借りて1人暮らしをしていました。
大学では体育系の部活動に所属していたため定期的に運動はしていましたが、それ以外は特に健康に関して意識していたことはほとんどありませんでした。
社会人になって働いていた職場では仕事が忙しくて休日も少なく、運動はほとんどしなくなり食生活も乱れていました。規則正しい生活とは無縁の生活を送った結果、体重は約10㎏減少し、肛門の病気にかかってしまい手術をするほどに…。
便器の中が血の湖になっていたときは焦りました。身体は正直です…。
当時は本当に辛かった…。20代に大半を自分のオケ〇との格闘に捧げたといっても過言ではありません(笑)
20代における自身の痛ーい体験から、30代となり生活習慣を見直すことにしました。
- 運動習慣をつける
- 休日も平日と同じ時間に起きる
- 水や白湯で水分補給をする
- 外食を控える
- パンやお菓子類を控える
- 飲酒を控える
運動習慣をつける
現在は週4回のランニング(10km前後)と週6回自宅での自重トレーニングを続けています。2022年6月から本格的に始め、習慣化することができています。
運動を続けるようになってから実感しているのは、食事がよりおいしく感じるようになり、お腹の調子がよくなりました。
今は運動後に食べるご飯が楽しみになりました!便通も改善してオケ〇へのストレスも減りました(笑)
休日も平日も同じ時間に起きる
20代のときは前日に夜更かしして休日は昼までダラダラ寝て、食事の時間は不規則、夜は眠くならないので翌日はギリギリまで寝て仕事に疲れが残ったまま行くということが多かったです。わざわざ自分から身体に悪いことをしていました。
運動した後は適度な疲労がある状態なので、自然と眠くなってきます。早めに布団に入って寝ることも多くなりました。その方が翌日の目覚めもよく、毎日同じようなサイクルで生活を送ることができています。
仕事の日は6時前後、休日もなるべく7時くらいまでには起きるように心がけています。
早く起きると朝の準備にゆとりが持てますし、休日は1日を有効活用することができます。
水や白湯で水分補給をする
基本的に水分補給は水や白湯で行うようにしています。糖分や塩分が多い飲み物は、取り過ぎると臓器に負担がかかり、カフェインを含むものやアルコールは利尿作用あるため日常的な水分補給としては適していません。
- 基礎代謝がアップし、老廃物が排出されやすくなるため血液の流れがよくなる
- 細胞に酸素が届きやすくなり、免疫力の低下、脳や内臓の機能の低下などを防ぐ
- 肌の新陳代謝が促進される
- 適度に胃が膨らむことで食べ過ぎを防ぐ
- 便の状態を柔らかくするため、便秘予防の効果が期待できる
成人の身体は55~60%を水分が占めますが、女性は男性に比べると脂肪量が多いため、水分含有率は約55%、肥満の人は痩せている人よりも体水分量が少なくなります。
高齢者は加齢とともに実質細胞数が減るため、成人よりも水分含有量が減り約50%とされています。
体内の水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞などさまざまな健康障害のリスクの要因にもなります。1日1.5リットルを目安にこまめな水分補給を心がけていきましょう。
外食を控える
現在は実家に住んでいることもありますが、外食は指で数えるほどしか行かなくなりました。外食は栄養バランスが偏りますし、自宅で食べる方が単純に節約できます。朝食と仕事がある日の昼食はほぼ同じメニューです。
朝食:野菜の切れ端やきのこ類、わかめなどを使ったスープ・オートミール、ヨーグルト、安く売っていた果物
昼食:おにぎり2個、ゆでたまご1個、電子レンジで調理した輪切りのさつまいも(自宅から持参)
スープは家にある調味料を使ってたまに味付けを変えて飽きないようにしています。昼食は手軽に食べられて持ち運びのしやすさを求めると、炭水化物が多くなってしまいました。その分夕食で野菜や肉・魚類を摂るようにしています。
その他、補助食品としてソイプロテインを朝食や運動後に飲んでいます。
運動を習慣化してから体重が少し落ちてしまったので、最近は1日で摂る食事量を意識的に増やしています。ダイエットをしているわけではないので糖質制限などは特にしていませんが、バランスよく栄養素を摂取するように心がけています。
パンやお菓子類を控える
子供のころから朝食にはパンを食べることが多かったのですが、値上げをきっかけに食べなくなりました。最近は「グルテンフリー」というキーワードをよく目にします。
グルテンフリーの効果として腸内環境や肌荒れの改善、ダイエット効果、日中の眠気、頭痛、肩こりといった症状が軽くなるといった報告がありますが、科学的根拠はまだ見つかっていません。
実際、私も便通の改善やニキビがすこしできにくくなったと感じますが、麺類は週2~3回食べていますし、朝食にパンをやめただけが理由ではないと思います。
お菓子は今まで特に制限なく食べていましたが、普段の食事でお腹を満たすようにすることで食べる機会が大幅に減りました。お菓子を買う頻度が減り節約にもつながります。
お菓子に含まれる糖質、脂質や塩分は食事から充分に摂取できるので、どうしてもお菓子がやめられない人は普段の食生活を見直してみることをおすすめします。
しかし、パンやお菓子類を全く食べない生活を送るのはストレスですよね。
お菓子は大好きだし、たまにパン屋さんのおいしいパンを食べたくなるときがあります!
個人的には普段から運動をしてバランスのよい食生活を心がけていれば、たまに食べるくらい問題ないのかなと思います。過剰摂取とならないように気をつけて生活していきましょう。
飲酒を控える
以前は休日の前日やストレス発散のためにお酒を飲んでいました。現在はお酒を飲む機会といえば本当に仲のいい友達と会ったときや身内の結婚式などお祝いの席、自宅で飲んだのは年末年始くらいです。
日頃から運動をするようになったこともあり基本的にお酒はほとんど飲みません。お酒を飲んだ次の日はどうしても体調が優れないことが多いですし、そもそも体内にアルコールが残っていると脱水症状になる危険性があります。
普段ほとんど飲んでいないので、おいしい食事と一緒に飲む久しぶりのお酒は本当に最高においしい!自分にとってお酒との付き合い方はそれくらいが丁度いいです。
健康への投資 まとめ
今回は、最初にやるべき投資は「健康への投資」というテーマで記事を書きました。
- 病気になると病院へ通うために多くの時間と多額の医療費がかかるため、健康へ投資して自由に使える時間とお金を増やす
- 健康への投資は誰でもできる(①運動をする②生活習慣を整える③定期検診を受ける)
- 病気になるリスクを低くするために、なるべく早く生活習慣を見直して規則正しい生活を送る
医療関係の仕事に就いてから、より自分の健康に対して意識を向けるようになりました。病気になってしまった方と接する中で、普段から少しでも病気になるリスクを下げておくことが大切だと実感します。
健康への投資はコストパフォーマンスに優れ、自分へのリターンが大きい上に、ノーリスクで一切損をしない最高の投資です。いつまでも元気な生活を送りたいなら、立派な資産である健康への意識を高めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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