- 働き方に悩んでいる
- 今の仕事をこのまま続けたくない
- 老後が心配
こんな方に向けての記事です。
ごぼう(@shungobo)です。今回参考にした本を読む前に、今までの約30年間を振り返ってみると、
実家で18歳まで小学校~高校生活を過ごす→1年間の浪人生活後に親元を離れ大学へ進学→特にやりたいこともなく内定をもらった会社に就職し、約7年間働いて退職をしました。
現在は理学療法士というリハビリに携わる仕事をしています。
最初の就職先は正直恵まれた職場環境と言えず、一緒に入った同期40人の約半分が3年経つまでに辞めてしまうような職場でした。当時は「社会人生活なんてどこもこんな感じなんだろうな」くらいに思っていました。
人手不足のため、若いうちから管理職を経験することもできました。
私は学生時代に体育会系の部活動を続けていたこともあり、途中で投げ出さず粘り強く取り組むというのは自然と身についていました。確かにスポーツにおいてハングリー精神は大切な要素の1つ。
しかし、愚痴を毎日言いながら働く上司、残業するのが当たり前という風潮、頻繁な人事異動や転勤など、働き続けているうちに不安が大きくなっていきました。
「将来自分も上司と同じようになりたくない」
「このまま会社の言いなりになって働きたくない」
「このまま仕事だけして歳をとっていく人生は送りたくない」
同じような境遇や悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
そんな方は今回紹介する本を読んでみて下さい。今までの固定観念を覆してくれるきっかけになりますよ。
もっと早くに出会っていれば…と思わせてくれた本です。
私が特に共感した内容は以下の3つです。
- 手に入れたい人生を明確にする
- 職業人生は2回選ぶものと考える
- ストック型からフロー型へシフトする
手に入れたい人生を明確にする
著書ではいちばん最後の章で述べられている部分ですが、1つめは「手に入れたい人生を明確にする」ことです。
学生のうちは、受験勉強、部活動や就職活動などをほとんどの人が経験していきます。そのまま周りと同じように行動していけば、とりあえず社会人になることができてしまいます。
ここからが問題です。就職し働き始めてから「毎日充実した日々を過ごしてるよ!」という人は、周りにどれくらいいるでしょうか。
多くの人は20代のころに就職活動を経て会社で働いていると思いますが、具体的にやりたいことがあって会社に入ったという人は少ないでしょう。私も本音を出さずなんとなく都合のよさそうな言葉を並べて、面接に受かりました。
しかし、もともと会社でやりたいことが決まっていないため、働いてしばらくすると、
「なんのために会社へ行っているのだろう…。」
「今の仕事は自分に向いていない。」
「毎日残業ばかり。こんなはずじゃなかった。」
このような悩みを抱える人が増えていくんだと思います。
でも、20代そこそこの年齢で「人生の中でどうしてもやりたいこと」が見つかっている人は少ないでしょう。大事になるのは、
自分がどうしてもやりたいことと、やりたくないこと、この2つに気づけるかどうかです。
生活するためにお金を稼ぐ必要はありますが、ストレスばかりの仕事を何十年間もやり続けるのは苦痛です。今の職場で自分のやりたいことができている、あるいは実現できる環境にいるなら問題ありませんが、そうでないなら働き方を変えるというのも選択肢の1つになります。
具体的にどんな人生を送りたいかが明確になると、気持ちが大分楽になります。私の場合は20代後半になって気づくことができました。具体的には、
- 好きな運動を続けて、なるべく若くみられるように健康的な身体を維持していきたい
- 家での毎日の食事を楽しみつつ、たまに外食でおいしいものやお酒を飲めればいい
- 転勤がなく自分で働く場所を選べるようにしたい
意外と大したことなかったんですよね(笑)
そんな人生つまらないと思われるかもしれませんが、会社で出世しないといけない、今よりもっと給料を稼がないといけないと我慢して働く必要がないことに気づけたのは大きかったです。
自分の実現したい人生を送るにはどんな働き方がいいか考えて、医療や身体に関することを学んで仕事に活かそうと理学療法士の資格を取るために勉強をしました。
世間一般でみると遠回りしてばかりの人生かもしれませんが、他人からどんな目で見られようと気にしないようにしています。
以前の職場で働いていたときは休日に疲労をとるのに精一杯でしたが、今は定期的に運動して規則正しい生活を送れているので、体調を崩すこともほとんどなく過ごせています。
職業人生は2回選ぶものと考える
2つめは、「職業人生は2回選ぶものと考える」ことです。
従来の働き方は、20代で就職したあと定年まで働き、寿命まで余生を楽しむというものでした。ちきりんさんは、今後職業を2回選び、前半(20代~40代後半)と後半(40代後半~)で異なる働き方をするという考え方を提唱しています。
結果的に私も2つの職業を体験していますが、一生の間に1つの仕事だけでなく異なる職業人生を選べるという意識を持つことが大事だと思います。
職業選びに限らず、一発で自分にとって正しい道を選択するのは難しいです。実際にやってみないと勝手もわからないし、自分に合っているかもわからないのに、最初の1回で人生が決まってしまうのは辛すぎますよね。
1つの道を突き詰めるという働き方はカッコイイですが、ギャップが大きいと自分を苦しめることになるなり、失敗したときのリスクも大きいです。
でも、チャンスは2回あると考えれば、やり直しができたり失敗を活かしてよりよい選択をすることができます。
2回といわず3回、4回と働き方を変える人もいるでしょう。幅広い視点を持ち、環境やライフスタイルに合わせて主体的に働き方を選んでいけるのが理想的です。
ストック型からフロー型へシフトする
3つめは、「ストック型からフロー型へシフトする」ことです。
以前は大企業に勤めたり、手に職をつければ安心といわれていましたが、早期退職や技術革新によって淘汰される職種も出てきています。また、働いていく中で時代だけでなく自分も変わっていきます。20代、30代のうちはできていた仕事を50代、60代になって続けていけるかわかりません。
そのため、寿命が延び人生100年時代といわれている現代では、ストック(貯金・肩書き、家族)に依存して生きていくのが難しい時代になりつつあります。
そこで必要になるのが、フロー(自分で稼ぐ力)です。最低限の生活費だけでも稼げるような仕組みを整えておけば、組織に所属せずとも生きていくことができます。
私が専門学校へ通っていたときは、学費を始め多くの出費が必要だったため、ストック=貯金が徐々に減っていきました。今になって振り返ると、当時は確かに大変なこともありましたが、働き方や生活の仕方を工夫すれば乗り越えることができました。
そして自分の中で大きかったのは、資格取得がゴールではないことに気づいたことです。
現在私は肩書き=理学療法士を活かして働いています。理学療法士は今すぐになくなる職業ではないでしょう。しかし、資格を武器に働けない時代がいつ来るかわかりません。
いずれ資格だけに頼って働いてくのが難しくなったときに備えて、今は専門的な知識や技術を磨きつつ、時代の変化に対応できるようさまざまなことに関心を持つように日々心がけています。
まとめ
今回は、ちきりんさん著 未来の働き方を考えようから自分に合った働き方を探すというテーマで記事を書きました。
生きていくのに仕事は切り離せないものです。世の中にはさまざまな仕事がありますが、間違った選択をしないことが大切です。
- 具体的にどんな人生を送りたいかを明確にした上で自分に合った働き方を選んでいく
- 一生の間に1つの仕事だけでなく異なる職業人生を選べるという意識を持つ
この2つをベースにしながら、組織や肩書きに依存するだけでなく、少しでもフロー(自分で稼ぐ力)を得る努力をしていくことが大切になってきます。
年齢を重ねるにつれどうしても他人と比較し、「自分の人生このままでいいのかな」と考えてしまいます。私もそうでした。
でも、他人と同じような道を歩むのが正解というのは、世間の常識に過ぎません。それよりも他人とは違う、自分が選んだ道を進んでいく。その方が人生楽しくないですか?
自分はこんな生活が送れればいい、という視点で働き方を考えると、肩の荷が下りて周りからどう見られているかなんて気にならなくなりますよ。
私にとってのオリジナル人生を作るきっかけを教えてくれた「未来の働き方を考えよう」。
約10年前に書かれた本ですが、今読んでも胸に刺さる人が多い本だと思います。
働き方に悩んでいる人は、ぜひ手に取って読んでみてください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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